平成30年度予算に対する討論(平成30年3月20日)

議会にて

○6番(宮戸 光議員) 皆さん、こんにちは。宮戸光です。
最後の討論者となりました。お疲れかと思いますが、10分弱のおつき合いのほどよろしくお願いいたします。

それでは、平成30年度藤沢市一般会計予算ほか全ての議案に賛成の立場から、自民党藤沢の討論を行います。
冒頭、少子超高齢化の進展や人口減少社会の到来という波は、申し上げるまでもなく、自治体の存続を揺るがす脅威であります。2040年までに896の自治体が消滅する。2050年には日本の人口が1億人を割るといった閉塞感のある未来予測がある中で、地域社会の変容は、コミュニティの衰退という暗い影として大きな課題となってきております。
私はこうした脅威を前に、確固たるものにしておかなければならないのは、長期的な視点で執行する施策とそれを支える財政計画であり、その準備をしておかなければならないと考えます。転ばぬ先の杖ではありませんが、私たち議員、そして職員の皆さんには、これからの10年を、暮らしやすさとは何か、選ばれる自治体とは何か、いま一度、これからの未来を市民の皆さんとともに考え、未来志向の市政運営に取り組んでいかなければならないと考えます。

しかし、未来志向の施策は簡単にできるものではありません。だからこそ、温故知新の精神を持って、生かすところは生かす、事業の選択と集中を推進していく、これは行財政改革の核であります。本市の他市に比べた優位性、ポテンシャルを十分に生かした攻めの行政運営を行うことが自治体間の競争に打ちかち、豊かで活力のある地域づくりにつながります。市政には、あすを守り抜く重大な決断とめり張りのきいた、そしてイパクトのある実行力、さらに揺るぎない行財政改革と未来志向の施策を支える財政長期安定化指針の策定、これが今、藤沢市に求められていると思います。

それでは、各論について意見を申し述べてまいります。地域全体を俯瞰的に捉えた今後のまちづくり、さらには都市基盤整備において人口動向を十分に踏まえて実施することは、都市の活力を持続させる意味でも重要であると思います。こうした地の利を生かし、俯瞰的な都市の成熟を目指したまちづくりをどう考えているのか。都市マスタープランでも将来都市構造の拠点として指定されている西北部の振興について、クラスター型構造から成る都市基盤形成、市街化調整区域の市街化編入など、しっかりと進捗管理をしながら着実に進めていただきたいと思います。

次に、オリンピック・パラリンピックは、市民応援団の設立やボランティアの募集などが進められますが、アジアビーチゲームズなどの取り組みはオリンピックレガシーそのものであると思いますので、誘致に向け、引き続き取り組みを進めていただきたいと思います。

議会にて

また、数年前に施行された日本再興戦略の考え方にもあるように、観光産業の役割は大きく、オリンピック・パラリンピックを一過性で終わらせることのないよう、海をテーマにした観光振興にとどまらず、インバウンドやクールジャパン政策の推進に基づく経済の柱となる産業に確立していただきたいと思います。さらに、セーリングレースエリアが共同漁業権内に設定されている問題にも、合意形成に向け、しっかりと対応していただきたいと思います。

次に、人、地域、都市それぞれの広域的な連携を支える都市基盤づくりや政策立案に欠かせないのが、自治体間のネットワーク、マルチパートナーシップであります。今後も継続して広域行政や4大学との連携を進め、さらに深掘りをしていただき、地域の活性化に資する施策を実施していただきたいと思います。

次に、ロボット、IOT、AIといった生産性を劇的に押し上げる最先端のイノベーションを起こし、本市の優位性でもあるロボット産業特区やライフイノベーション特区、さらには国家戦略特区を使いこなせなければならないと考えます。今後の体制づくり強化に期待いたします。

次に、地方創生による地域未来投資、産業の新陳代謝を促進するユニコーンベンチャーなど、本市でも取り組んできたイノベーションに新たな視点を加え、さらに加速していただき、市の産業振興、新産業の創出、企業誘致、さらには第4次産業革命の社会実装について、しっかりとした展望を持って取り組んでいただきたいと思います。

次に、鵠沼奥田線は道路整備プログラムの最優先課題に挙げられ、早期開通が望まれています。全路線一括して事業認可を受けるのではなく、工区分けするなどの工夫を持って着実な進捗管理をするとともに、早期の供用開始をお願いいたします。

次に、多額の財源を必要とする都市基盤整備、国土強靱化の課題については、橋梁、都市計画道路、下水道、雨水貯留管など多岐にわたりますので、全市を俯瞰的、面的、将来へのまちづくりを踏まえた視点にて整備をお願いいたします。

次に、経済活性と都市整備の融合に基づく藤沢駅周辺再整備や、鎌倉市と連携した(仮称)村岡新駅の開設、老朽化が進む市民会館の再整備、辻堂C-1街区の今後の都市開発、さらには展示会や結婚式などができるコンベンションホール併設型シティーホテルの誘致など、強い都市基盤の構築に向け、大きな課題が山積しております。こうした課題の解決に向けてしっかりと方向性を示し、着実に進めていただきたいと思います。

次に、本市は健康寿命日本一を標榜し、リーディングプロジェクトも今後進められますが、内容を拝見すると既存政策の寄せ集め感が強いと思います。本当に健康寿命日本一を目指すのであれば、健康格差をどう埋めていくのか、定量的な評価をもって社会保障費の縮減ということも視野に置くべきであると指摘いたします。

次に、構築が進んでいる地域包括ケアシステムについては、未来の安心を届ける確かな社会保障、地域福祉の推進に尽きると思います。質の高い効率的な保健、医療、介護、一人一人がそれぞれの状態に応じた適切なサービスを受けられるよう、地域包括ケアの推進や医療機能の分化、強化、マルチパートナーシップの推進などの対応を図っていかなければならないと考えます。こうしたことを視点に、本市の社会保障を推進する方向性をしっかりと示し、施策に生かしていただきたいと思います。
次に、財政については、冒頭述べましたが、私は、総合指針を担保するための中長期的な財政計画、財政緊急マネジメント計画(財政長期安定化指針)を策定し、市政をマネジメントすべきであると考えます。

次に、今後、行財政改革の推進の中で、事業の体系化、パッケージ化を図り、政策間の連携、横断的な連携、役割分担が明確化され、職員の意識改革、人材育成についても、藤沢独自の働き方改革を積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

るる申し上げたことを総括し、湘南の中心的都市として、他の自治体との差別化や強いインパクトのある政策推進、新たなセールステーマ、ポテンシャルを生かした政策、施策の構築に向け、ナンバーワン、オンリーワンの市政運営に果敢に挑戦していただきたいと思います。そして、歴史に培われた文化や人の気質などにより、湘南の中心的な都市としてその地位を確固たるものにすることを期待いたしまして、全ての議案に賛成といたします。

最後に、この3月で退任、退職をされる部長を初めとする職員の皆様、大変にお疲れさまでございました。
新たな門出、これからのさらなる御活躍を心より御祈念申し上げます。最後まで御清聴いただき、まことにありがとうございました。(拍手)