一般質問(平成26年9月22日)
件名3「公共施設等の再整備について」 要旨1「公共施設再整備計画について」 要旨2「藤沢駅前の高さ規制について」

◆32番(宮戸光 議員)  続いて、件名3「公共施設等の再整備について」
要旨1「公共施設再整備計画について」何点かお伺いいたします。

議会にて

 去る9月3日に藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会が行われ、市庁舎の再整備について、自由松風会として質問をいたしました。その中で、東日本大震災の影響により庁舎が使用不能となっていることで、年間5億円にも上るテナント料を支払い、市民の皆様にも御不便、御迷惑をおかけしながら、職員も本来しなくてもよい移動に労力と時間を費やしており、不効率、不経済な状況にやむを得ず浄財を投じていることが明らかになりました。また、他の自治体と比較しても執務室の1人当たりの面積は同等であり、余計な投資を行っているものではないということもわかりました。震災による特殊事情、緊急性、規模、いずれをとっても今回の新庁舎建設計画は正当なものであることがはっきりいたしました。本日はそのことに加え、公共施設全体の再整備においても効率性や計画性、市民の声を反映したものとなっているのかを確認してまいりたいと思います。

 現在、公共施設再整備の短期プランの策定を進めていますが、旧耐震基準により建設した施設の安全性の確保は大変重要なことと考えております。旧耐震基準の施設への取り組みはどうされているのかお聞かせいただきたいと思います。

◎企画政策部長(竹村裕幸) 公共施設の安全性の確保は最も重要なことであり、昨年度に策定いたしました藤沢市公共施設再整備基本方針においても、再整備を進める上での3つの基本的な考え方の1つに、公共施設の安全性の確保を位置づけております。既に学校を初め、多くの施設で耐震補強を完了しておりますが、旧耐震基準により建設された施設につきましては、耐震補強が完了していないものも含め、基本方針の考え方に沿いまして再整備を進めてまいりたいと考えております。

◆32番(宮戸光 議員) 今後、旧耐震基準の公共施設の再整備をできるだけ早期に進める必要があると考えますが、今後の予定をお聞かせいただきたいと思います。

◎企画政策部長(竹村裕幸) 御指摘のように、旧耐震基準の施設はできる限り早く建てかえ等の再整備をする必要がございます。現在策定中の公共施設再整備プランでは、藤沢市公共施設再整備基本方針にのっとり、全ての公共施設を6つの指標に基づいて採点し、この採点結果を踏まえて総合的に再整備を検討することとしております。この優先度の採点表の中に、旧耐震基準の建物に関する項目がございます。したがいまして、旧耐震基準に基づき建設された施設はこの順位がおのずと高くなりますので、周辺施設の状況と複合化を検討した上で、順次整備を進めていきたいというふうに考えております。

◆32番(宮戸光 議員) 次に、ただいま御答弁いただきました複合化についてですが、複合化を行うことにより、これまであったものがその場所になくなるということもあります。一定の利用者にとっては不安材料となりますので、不安を丁寧に払拭していくことが重要と考えます。

 市民からの意見聴取の方法についてどのように工夫されているのか、お伺いいたします。

◎企画政策部長(竹村裕幸) 公共施設の複合化を検討する際には、利用団体や利用者の方々だけでなく、施設が所在する地域にお住まいの市民の皆さんの御意見を伺うことも大変に重要であると認識しております。藤沢公民館、労働会館等の複合化再整備に際しましても、既に利用団体や利用者の皆さんとの話し合いの場を設け、御意見をお聞きしたほか、藤沢地区において地区全体集会を開催し、地域の皆さんからの御意見を伺っております。また、これから再整備を進める施設におきましても基本的な考え方をまとめる構想、計画の段階から、節目節目で広く御意見をいただく場を設け、市民の皆さんが不安感を抱くことのないように努めてまいりたいと考えております。

◆32番(宮戸光 議員) ありがとうございました。6月の特別委員会では、公共施設の維持管理について、事後保全、予防保全のことにも触れられていました。

 改めて、予防保全の必要性と想定される効果について見解をお聞かせください。

◎企画政策部長(竹村裕幸) 公共施設の維持管理につきましては、雨漏り、ひび割れ、機械の停止などの実態が明らかになった時点で工事等を行う事後保全から、悪くなる前に手当てを行う予防保全に移行させていくことを目指し、公共建築物台帳の整備を進めているところでございます。この台帳を整備することによりまして、建物の状況が一元的に管理され、保全業務への活用を図ることで効率的な予防保全につなげてまいりたいと考えております。さらに各施設の長寿命化により、トータルコストの縮減並びに計画的な財政支出につながるとともに、空調設備の故障や雨漏り等による会議室や施設の利用停止など、市民サービスの低下を未然に防ぐことができるものと考えております。

◆32番(宮戸光 議員) ただいま御答弁にありました事後保全から予防保全への転換は大いに評価できるものであります。この考え方を庁舎に当てはめてみれば、老朽化した庁舎の施設や機能を事後保全で対処し維持させることは、予測しにくいリスクとコストを抱えることであり、言ってみれば場当たり的な考え方であることはおのずと明らかになっていると考えられるのです。

 さて続いて、要旨2「藤沢駅前の高さ規制について」お聞きします。

 藤沢駅前の再整備についても、2020年の湘南の玄関口としての整備が求められてまいります。私ども自由松風会は、以前より総合的な都心部整備、中心市街地の活性化、とりわけ駅を中心としたまちづくりの推進を図るため、周辺の商店街のにぎわいづくりやまちづくりなどと整合を図り、事業を進めるための庁内横断的な連携会議の立ち上げや、現状の商業ポテンシャルなどについての調査実施を指摘してまいりました。その結果、庁内連携会議が設置され、今定例会にて調査について補正予算が上程されました。

 そこでまず、藤沢駅周辺の用途地域は商業地域となっており、この商業地域の中で建てられる建物の用途は幅広いため、今後のまちづくり、駅と駅周辺の再整備を進めていく上で、これからの100年の街なみ形成を考えれば、建物の高さの規制や誘導を行い、いわゆるスカイラインを整えていくことが必要になると考えますが、見解を伺います。

◎計画建築部長(高橋信之) 藤沢駅周辺の用途地域は御指摘のとおり商業地域となっており、この用途地域におきましては、建物の絶対高さ制限はございません。藤沢駅周辺の再整備では、まちのにぎわいや再活性化を目指すもので、駅を頂点として周辺に商業、業務、サービス機能等の集積を図ることが最も重要であると考えております。今後は、補正予算で御承認いただきました藤沢駅周辺商店街等活性化調査の実施結果などを踏まえ、駅周辺にふさわしい再活性化に向けた特別用途地区などの規制誘導策と整合を図りながら、建物高さの誘導等により、駅周辺の建物を頂点として周辺商業地域から住宅地へとなだらかなスカイラインを形成する都市空間を目指してまいりたいと考えております。

◆32番(宮戸光 議員) ありがとうございました。現在駅前にある建築物も100年先には残っているものは皆無であると考えます。ぜひ100年の計、次代への財産となる景観形成をお願いいたします。私が現在副委員長を務めております藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会においても、藤沢駅前の再整備、市庁舎、公共施設の計画的な整備というものを一体的に所掌しております。そうした中で、藤沢のにぎわいを未来に向けて創出していくための社会インフラの再整備としての藤沢駅前再整備をしっかりとした事業構想に基づき計画的かつ早期に進めていただきたいと考えますが、全体的、総合的な見解をお聞かせいただきたいと思います。

◎都市整備部長(新倉力) 藤沢駅周辺の再整備につきましては、昨年の10月に藤沢駅周辺地区再整備構想・基本計画に基づく事業計画案として、今後10年間に本市が計画的に行う基盤整備事業を公表させていただきました。今年度末にはその具体化といたしまして、北口通り線や東西線などが開通をいたしまして、駅北口の新たな土地の利用がスタートをすることとなります。また、北口デッキリニューアルに先行し、利用者の利便性の向上を図るため来年度のエスカレーターの設置に向け現在取り組んでおります。さらに、北口デッキ全体のリニューアルは、学識経験者や関連事業者、地元経済団体の代表などで構成をされる藤沢駅北口デッキにぎわいワーキングを組織し、現在具体的な整備内容やその後の管理、運営のあり方などについて検討を行っているところでございます。

 一方で、駅周辺整備の根幹となります駅舎の改修につきましては、小田急改札の橋上化並びに南北自由通路拡幅を中心に、JR、小田急等交通事業者と具体案の合意に向けた協議を進めております。さらに、こうした基盤整備事業に加え、駅周辺の商業集積のあり方を踏まえた建物の規制誘導策を活用させていただき、本市の玄関口にふさわしい活力とにぎわいの再生を目指してまいります。いずれにいたしましても、本市の喫緊の最重要課題でございます藤沢駅周辺のまちづくりの実現にスピード感を持って取り組んでまいりたいと考えております。

◆32番(宮戸光 議員) ありがとうございました。公共施設全体の再生について伺いましたが、藤沢の町全体を俯瞰的に考察し、きちんとした根拠に基づき行っていることについて安心いたしました。

 そういった観点も含めて、市役所本庁舎整備について述べさせていただきます。市庁舎の建設については、老朽化や3・11による庁舎の分散化により、市民にとって極めて不便、不効率、不経済な状況であります。広島市や北海道礼文島などの豪雨による災害を見ますと、当然のことながら藤沢においても土砂崩れなどの災害への備えが肝要だと思います。市庁舎は、市民の生命、財産を守る最大の拠点とならなければなりません。また、資材や人件費も東京五輪後に下落するかは不透明であります。こうした視点からも、公共施設の再整備の最重要課題として、市庁舎の建設についてはやはり今行うべきだと考えます。さらに、2025年問題と呼ばれる今後の超高齢化の進行とそれに伴う社会保障費の増大を考慮すれば、健全財政が維持され、計画的な公共施設の再整備がなされる今こそが新庁舎整備の好機であり、冒頭申し述べました不便、不効率、不経済で市民の皆様に多大なる御迷惑をおかけしている現状を早期に改善することが市政の最重要課題であることから、一日も早い市庁舎建設が望まれると考えております。

 藤沢駅周辺の再整備におきましては、民間事業者を誘導していく立場として、これから100年、まちづくりの方向性を市民や事業者にわかりやすい形で伝えるべきものであると考えます。特に、高さ規制については、全体を一律の基準で抑えることや野放しにすることではなく、未来に向けたまちづくりの考え方に基づいて、建物の高さをどのように誘導していくかということが最も大事なことであります。理念や考え方を継承していくことが後に風土となり、文化となるものだと考えますので、そうしたことをしっかりと念頭に置いていただいて、取り組みを進めていただくようお願いいたします。

 るる述べさせていただきましたが、私が今回した一般質問のテーマは、大きくは将来を見据えた元気なまちづくりであります。自治体には、将来に向かって2025年問題を初め、さまざまな多くの分野の課題が重くのしかかってきます。私は、歴史や過去の出来事を遠くまで振り返ることができれば、未来をより遠くまで見渡せると考えております。そして、将来は予測するものではなく、つくり出すものであります。予測だけをしても将来は変わりません。将来への大きな希望を想像力とまぜ合わせて、魅力で調味する。そして、将来の活力という料理ができ上がるのであります。これから新たな庁舎の建設も始まろうとしております。都市間競争に負けることなく、将来をつくり出し、藤沢がますます元気になることを願っております。

 以上で一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。