善行土地問題の調査委員会設置を提案(平成22年6月23日)

議会にて

皆さん、こんにちは。議会議案第1号善行地区における地域コミュニティ活動事業用地取得に関する調査の決議について、提案者を代表して内容の説明をさせていただきます。

 善行6丁目の農地を藤沢市土地開発公社が藤沢市の依頼により2009年1月7日に1億850万円で取得した件については、昨年の9月定例会で質疑が行われ、その後、新聞報道などで多くの市民の知るところとなり、12月定例会の際に有志議員により地方自治法第100条の調査権に基づく調査特別委員会の設置を提案いたしました。提案理由として、1、緊急に取得する理由があったのか、2、地元住民による陳情を主な取得理由としているが、本当に地元の総意だったのか、3、取得金額は妥当だったのか、以上の3点を挙げさせていただきました。しかしながら市議会の過半数の賛同を得るに至らず否決となりました。

 反対の理由としては、議会で質疑などの審査をする機会は議員には確保されている。100条調査権を行使した際に何も出なかった場合、多くの関係者、職員に御迷惑をかける。市政の停滞、混乱を起こしてしまう。100条委員会を設置する前に総務常任委員会において参考人を招致するなど、さまざま疑念払拭の手法がある中で、より問題点が明確にされ、必要性が明確になった段階で100条委員会の設置を判断すべき。質疑が行き詰まったから100条調査権を発動した証人尋問を想定しているようだが、所管事務調査権の範囲内で参考人として意見を聴取することが可能。100条委員会では罰則による強制力を伴う証人尋問という形をとることから、議会としては慎重に扱う必要がある。我が会派は100条委員会の設置をかたくなに否定するものではないが、現状では所管事務調査権の範囲内ででき得ることを徹底して行うことが先決であるというものでした。

 この結果を受け、藤沢市議会は年が明けた2010年1月27日、建設常任委員会を開催し、前経済部長の参考人質疑など、この問題に関する集中審議を行いました。その後、総務常任委員会・建設常任委員会連合審査会を設置し、2月3日、4月23日、5月10日の3回にわたり参考人質疑を中心とした集中審議を行いました。善行地区自治会連合会会長、土地の元所有者といった地元関係者の方々、市長以下、当時この問題にかかわった市の職員の方々、そして矢島議員を参考人招致するなど、徹底的に疑惑解明に取り組んできたわけですが、市当局の説明と参考人各位の証言が大きく食い違っています。これは参考人として出席した皆さんの中で記憶違いがあったのか、真実をお話しになっていないのか、いずれにせよ疑念は深まるばかりです。

 私どもは、1、取得の理由、2、取得の経緯に関して、もはや100条委員会以外で真相解明は不可能ではないかと考えます。さらに3番目に挙げた取得金額の妥当性についても我々の疑念を裏づける調査結果を得ました。市議会4会派、議員15名が共同で不動産鑑定士に当該土地の価格について調査を依頼いたしました。報告書の内容は、当該土地の価格と議員資料として提出された市依頼の不動産鑑定書についてのレビューであり、結論は、土地価格は4,250万円ということでした。市は、不動産鑑定士が評価した金額をもとに取得金額を決定したもので、金額は妥当あるいは安いくらいだという説明を繰り返してきたわけですが、私たちが得た調査結果は市の説明に真っ向から反するものです。

議会にて

100条委員会設置提案後、反対派議員からの質疑を受け、答弁を行う。

 建設常任委員会や総務常任委員会・建設常任委員会連合審査会での質疑、そして今回の不動産調査結果を受け、市民の不信はますます高まっていますが、不信の目は市当局のみならず疑惑に向き合おうとしない市議会にも向けられているのです。

 今こそ地方自治法第100条の調査権に基づく調査特別委員会を設置し、二元代表制の一翼を担う意思決定機関として市民の負託にこたえていかなければなりません。

 決議内容は、お手元にお配りしてありますように、第1に、調査事項は、地方自治法第100条の規定により、善行地区における地域コミュニティ活動事業用地取得に関する事項についての調査です。第2に、特別委員会の名称などは、委員12人から成る善行地区における地域コミュニティ活動事業用地取得に関する特別委員会を設置し、調査するというものです。第3に、調査権限は、1に掲げる事項の調査を行うため、地方自治法第100条第1項及び同法98条第1項の権限を設置する特別委員会に委任するものです。第4に、調査期限は、1の調査事項に掲げる調査を終了するまで議会閉会中も調査することができるとしたものです。第5に、調査経費は、本年度において速記料や旅費、印刷費など調査に必要な諸経費を見積もったもので、135万円以下と定めるものです。

 以上、同僚議員におかれましては、御賛同くださいますようお願いいたしまして、提案説明を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。